味酒の家

2015.12

第二の人生を彩り、住み継がれる家 お子様世代が独立されたご夫婦が、今後のライフスタイルに合わせて、築40年の住居を建て替えられた家である。
設計当初はご子息ご家族との2世帯住居としての依頼であったが、諸事情により、親御さん世帯としての建築となったが、いずれはご子息世帯がこの住居を引継がれる事を前提に計画されたのは言うまでもない。
高さを低く抑えられたビルトインガレージ上部の2階を、中間階のスキップ層とし、かつ吹抜けのリビングによって、1階と2階の空間の繋がりを強く意識したプランの、現代和風モダン住宅である。
1階の和室は最近あまり見かけることのない、本格的な造りでありながら、 襖でつながったリビングと一体になる事で、和室本来の多目的利用を回帰させた間取りでもある。
この地域が準防火地域であることからの防火構造制限について、木材を表して使う事がむずかしい部分に木材を使える工夫もしている。