国分の大屋根

2013.01

大屋根が包む空間 父上から受け継がれた日本庭園と離れ和室を残し、増築された住まいである。
既存の離れに直交した妻屋根は、登り梁によって屋根裏を開放し、主室の生活感を大きく内包する大屋根となっている。
又、暗くなりがちな大屋根の内側は一部を切り取り、ハイサイドライト(高窓)によって、北面から安定した昼光と見上げる空を手に入れている。
ビルトインされたガレージは、瓦葺きの大屋根と中2階の納戸を力強く安定して支える意図から、鉄筋コンクリート造で構成した。
残された庭園は新たに手入れされ、これからも四季の移ろいと共に、この家を住み手や訪人達にやすらぎを与えるであろう。