菊間の家

2007.04

外に開く小屋組み 近隣の田畑で農業をしながら暮らしたいご夫婦の為の、平屋建ての切妻屋根の住居です。
コの字型の建物は、同じボリュームの切妻屋根が中庭を囲むように配置されていて、天井を造らない二重たるき構造とした木の骨組みの屋根が、室内を大きく包んでいます。 木構造のよさをより引き出したく、屋根と壁の接する部分の大半にガラスを使い、軒下に反射した自然光が室内の木材を柔らかく照らすことで、木材をより象徴的に見せるような工夫もしています。
愛媛県産の木材を構造材に使う「地産地消の家づくり」をテーマに、現代和風のモダン住宅として、木の家であることを、住まう人はもちろん、地域の周景にも貢献できるような家づくりをと考えました。

えひめ住まいと暮らしの年鑑 2009(エスピーシー出版)に掲載