水庭をわたる家

2008.07

水庭で対峙するふたつの箱 自噴する豊かな地下水を、ゆるやかに流れる水盤とした中庭のある住宅で、水の都である西条市に建っています。
住居は家族の為のエリアとゲストを迎える為のエリアが、それぞれこの水庭をはさんで対峠して建ち、これらをつなぐガラス張りの通路が水庭の上を渡っています。

この水庭は、湧き出る水を溜めた単なる中庭でなく、住居でありながらもプライベートとパブリックのそれぞれのエリアの、日常生活の中での適度な距離感を与える存在であって欲しいとの考えから、シンプルな建築の構成に必然的に、自然の水の力をかりて生まれたものです。よって、この中庭にはガラスの通路と客間から水庭に張り出したコンクリートのぬれ縁及び、これにつながる飛び石以外は、何も無くて充分と考えています。

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